警察官採用試験 倍率について

警察関係
・倍率は気にするな

各都道府県警察では、毎年採用倍率が公開されています。
この「倍率」ですが、実は難易度(警察官を第一志望にする受験生の合格率)と比例関係にはありません。
職種や業界によって倍率が示す難易度の信用性に違いはありますが、警察官採用試験の倍率においては殊更重要ではないのです。理由は明白と言えます。
「記念受験」「滑り止め」つまりは、なんとなく受験してみようと考える学生が多いからです。警察官は公務員であり、安定しています。そのため、あわよくば合格するかもしれないと考える者や、本命試験を他に控えた者が、暇潰し、リスクヘッジのために受験します。上級職(国家公務員等)を受験する者にとって警察官採用試験の教養模試は、絶好の足馴らしの機会です。また、就職希望先が定まらない学生が記念受験する場所としても警察官(公務員)はメジャーだと言えます。このような受験生は例え、教養模試が高得点であっても、論文や面接で弾かれるので一次試験さえ乗り切れば「倍率」は関係ないのです。(※論文は一次試験ですが…面接の配点が警察官試験では高いので…)つまりは、しっかりと対策を重ね、本番に備えていけば合格に繋がります。

・コロナ禍で浮き彫りになった警察官不人気

コロナ騒動以前から採用試験の申込人数は減少傾向にあります。
特にコロナ禍においては、例年に比べて申込人数の減少率が加速したように感じます。あくまで、自論ですが、コロナが蔓延する中で採用試験を受けたくない(感染の危険性や関心が逸れたことにより)学生が増えたことに原因があります。
これらから、警察官を第一志望(本命)とする学生が実際の数値よりも少ないことがコロナ禍という特殊な状況下のお陰で浮き彫りとなったのです。もう少し噛み砕いて説明しましょう。
例えば…あなたは気になっている異性がいます。
そして、その異性の子に告白しようと考えました
しかし、その異性の子は自分ではない誰かを好きである事実をあなたは知っています。
このとき、あなたの思いが本気(本命)であれば、リスクを顧みずに告白する選択をするかもしれません。
反対の例えをしましょう。
あなたは、気になってもいない異性がいました。
とりあえず、誰でも良いから付き合ってみたいという思いから告白しようと考えました。しかし、その異性の子には自分ではない誰かと付き合っている事実がありました。このとき、あなたは、リスクを顧みずに告白をしますか?
きっとしないでしょう。告白することで、異性の付き合っている相手からも嫌われるかもしれませんし、当然告白された本人からも避けられてしまう可能性があります。また、学校であれば、相手がいる異性に告白したとクラス中から睥睨されてしまうかもしれません。ですので、本命ではない事柄について、人間はリスクを賭けることはしないのです。
警察官採用試験についても、おおよそこの原理と同じです。ですので、警察官を第一志望として、勉強や対策を行えば活路は開けます。
・女性の倍率
残念なことに、警察官採用試験を受験する女性は、本命受験する割合が男性に比べて多く感じられます。
理由は、職業の特殊性からだと考えます。
女性の場合、滑り止めや記念受験にしても、そもそもの選択肢として警察官を受験する方が少ないからです。ご存知の通り警察官は他の職種に比べて個性(癖)が強いです。そして、未だに男性社会的な側面や、力仕事のイメージがあります。ですので、一般的な職種を志望する女性が警察官と併願して受験するケースは少ないのです。そのため、女性の採用倍率の信頼性は高いと言えます。

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