[警察官採用試験] 一次試験不合格の原因は⁈教養試験が高得点でも落ちる理由‐身辺調査の謎にも迫ります。

警察関係
<strong>受験者A</strong>
受験者A

教養試験が25点で一次試験が不合格  

<strong>受験者B</strong>
受験者B

俺は教養試験が13点で一次試験は合格 

著者
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このような納得できない結果について元警察官が解説します。

<strong>著者</strong>
著者

解説に入る前に一次試験の内容と合格点のボーダーを確認しよう

一次試験で落ちてしまう理由とはなんでしょうか?
ここでは、大きく分けて「4つの理由」を考察していきます。

① 適正検査
② 初回特典
③ 漢字

④ 身辺調査

著者は断言します。
99%の確率で適性検査不合格になる可能性はありません。
不合格の理由を適性検査の仕業にしていませんか?
まずは、警視庁で出題される適性検査の例題を以下に示します。

・交際していない異性との性交渉は推奨できない 
【 はい ‐ いいえ 】
・あなたは異性の下着に性的な興奮を感じる
【 はい ‐ いいえ 】
・過去に性犯罪を犯した事がある 
【 はい ‐ いいえ 】
・時々、下着を盗撮(盗難)したくなる 
【 はい ‐ いいえ 】
・時々、感情を抑えられなくなる
【 はい ‐ いいえ 】
・人を殴ってみたいと感じることが頻繁にある
【 はい ‐ いいえ 】 
・警察官は他の職業と比べて地位が高い
【 はい ‐ いいえ 】
・警察官になることで他の友人よりも優れた存在になる
【 はい ‐ いいえ 】

警視庁の適性検査は「このレベル」です。
これらの選択を「普通であれば誤ることはない」でしょう。
冒頭で適性検査で不合格になる可能性は無いと述べましたが、あくまで、それは「適切な回答をした者」に限ります。

・あなたは異性の下着に性的な興奮を感じる
【 はい 】

いっぱつ不合格です。
仮に、このような命題で「YES」か「NO」どちらを選択すればよいのか「頭を悩ませている」人物は、厳しい表現にはなりますが医師による診断を勧めます。

思考
思考

下着が好きな性癖–>性犯罪リスク–>採用したくない–>YESを答えると不採用

このような単純な推論ができないのであれば、何かしらの知能的な障害を持っている可能性があります。

思考
思考

適性検査で嘘はダメだから本当の事を書こう 

著者
著者

本当の事を答えたらどうなるのか?「分からない又はそこまでの思考が至らない」
これは、何かしらの知能的な障害を持っている可能性が高いと言えます。

著者は障害を責めているのではなくハンデを抱えて警察官として働くことが本人と社会に良い結果を与えるとは思えないため、このような苦言を呈しています。
障害も個性だと思います。
自身を否定するのでは無く個性を認めた上で、あなたができることを探しましょう。
…つまり下着についての命題が重要なのではないのです。
受験者の性癖云々ではなく、それを素直に答えた事による結果を想定できないことが問題なのです。
以上より、適性検査で不合格となる可能性は著しく低いです。
しかし、それでも「適性検査」による不安はあると思います。
その不安の原因は答えにくい質問でしょう。
以下に例を示します。

①あなたは、秘かにアダルト動画を鑑賞している
【 はい ‐ いいえ 】 
②ルールを破ったことは一度たりともない
【 はい ‐ いいえ 】 

もう意味が分かりませんね。
アダルト動画を見た事がない男性の方が少ないでしょう。
この前提より「いいえ」を選択すれば嘘であると見抜かれてしまう。しかし「はい」を選択する事で性癖が歪んでいないかと評価されてしまいそうで不安だ。
ルールを破ったことは一度たりともない、こちらも回答に悩みます。
この手の質問は「噓つき」を見抜くためにあります。
しかし、警察官の職責に則した回答であれば、①は「いいえ」②は「はい」です。
どちらを答えるべきか悩む質問、これには明確な答え方があります。
それはどちらでもいいです。
あなたがどちらを選択するか悩むような命題では、あなただけではなく、みんなが悩んでいます。
つまり、回答が人によって分岐していることを示します。
「はい」を選択した人も多い、「いいえ」を選択した人も多い、このような選択の差で優劣を付けられますか?
適性検査とは、少数者を省く試験でもあります。
「はい」が9人、「いいえ」が1人の分岐において「いいえ」を選んだ人物を不合格にするのが警察官の適性検査です。
受験者が悩むような命題は「みんな」が悩むため回答が偏りません。
そのため、このような運ゲーでは不合格にはなりません。ですので、ご安心を。
しかし、適性検査は複数問から成る試験であるため、回答の積み重ねによる統計結果や機械の判断によっては弾かれてしまう可能性は一概には否定できません。

著者
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警視庁七不思議です。

真実は著者にも分かりません。
著者が知り得る範囲の事実だけを以下に示します。

A君教養 25漢字 38  不合格
B君教養 23漢字 43以上不合格
C君教養 15 漢字 43以下 合格

結果が不明確なら未だしも警視庁の一次試験の答案用紙は返却されます。
自己採点が可能ですので、こうして比較が出来ます。
さすが警視庁の七不思議です。
ところで、A君とB君には共通点がありました。
それはなんでしょうか?
答えは、A君もB君も浪人生であり、警察官の試験を過去にも受験していた点にあります。
二名とも過去には一次試験を通過していたことから適性検査が原因とは考えられません。
「初回特典」…どうなのでしょうか?
採用側からすれば一度不合格にした人物を予め省く事で効率の良い選考が出来ます。
ですから、一度不合格になった人物の合格基準を高めに設定する理由やその合理性は理解できます。
ではどうするのか? 諦めるべきなのか?一度不合格になったらもう無理なのか?
いえ、合格基準が高くなったのであれば、その基準に合わせて勉強や対策をしましょう。
初回特典の有無の真相は分かりません。
しかし、その可能性があるのであれば「ある」と見越して勉強すればいいだけです。

噂で聞いたことがあるかもしれません。
「警視庁は漢字の配点が高い」と。
「きっと、本当です」。
教養試験が20点以上の受験生が、漢字の得点が低いことを理由に不合格になっています。
また、教養試験が20点以下の受験生でも漢字の得点が高いと合格しています。
ですから、漢字の勉強をしましょう。

著者
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漢字の試験では何点を目指すべきなのか?以下に記事で紹介しています。

著者
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ここからはグレーな内容に触れます。あくまで著者の私見に過ぎないのでご了承を。

なんで不合格なの?その理由は「身辺調査」が原因かもしれません。
警察官の採用試験では「身辺調査」と呼ばれる選考方法が含まれています。
この「身辺調査」は「二次試験」で実施されると噂がされていますが、その真相は分かりません。
そのため、「一次試験」「二次試験」に限らず不採用とされた受験生は参考に目を通して下さい。
なぜ「身辺調査」が存在しているのかと言うと「変な人物」を組織に入れたくないからです。
警察官は一般人とは異なり様々な権限が付与されています。「拳銃を携行できる」「逮捕権がある」これらは法律により特別に与えられているものです。また、機密情報にも関わる機会もあります。
そのため、警察官が不祥事を起こすと社会的に大きな影響が発生してしまいます。
ですから、トラブルを未然に防ぐために採用の段階でリスク的な人物を省いているのです。
この「身辺調査」ですが、なぜ「グレーな領域」として認識されているのか、その理由は日本国憲法第14条の平等権に抵触する可能性があるからです。
そもそも、「身辺調査」との言葉は警察が公的に使用しているものではありません。
それもそのはず「身辺調査」の意味とは「身辺」を「調査」したことによる結果を「試験の合否」に反映させる旨を暗示させます。つまり、本人の能力や資質ではなく「身辺」によりその人物の評価が確定するのです。このご時世において「犯罪者の子供は犯罪者である」と連座制を髣髴とさせる採用基準なのですから憲法違反と揶揄されても仕方がないでしょう。ですから、警察官の採用試験における「身辺調査」は「グレー」な立ち位置にあるのです。
現在の警視庁では採用倍率5倍近くあります。けども、これら身辺調査や各種書類選考を踏まえると実際に採用試験における教養試験や体力検査等の実力で振るいに掛けられる母数は極めて少ないように思えます。持論ですが「身辺調査」等の事前選考でフィルタリングされた後の受験者は既に合格を確約できるような人数に絞られているように感じます。
なので、試験を実施する以前の段階で合格する受験者の候補は少なからず選定されているのです。

著者
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警察官の採用試験が「デキレース」と揶揄される理由には納得できますね

さて、警察が採用においてリスク的であると「身辺調査」で判断する対象は主に4つの項目に絞ることができます。

① 金銭的なトラブルを抱えている
② 社会的な反響が大きいと予想される
③ 思想や情報の保全
④ その他(親族の犯罪歴)

警察官が起こす不祥事の多くが「金がらみ」のことです。さらに、不祥事を起こす警察官の多くが「金銭的」又は「経済的」な問題を抱えている状態なのです。
ですから、警察としては「身辺」の「経済的な状態」を確認しておきたいのです。
特に「借金」があるなどは大きな減点対象であると予想ができます。
そもそも、警察は個人の家庭の経済的状況を調べることは可能なのでしょうか。
答えは不可能です。
警察は税務署ではありません。
警察が個人の情報を得るためには「任意手段」によるものか、「犯罪捜査」によるものかに限られます。犯罪捜査の場合においても、令状又は捜査関係事項照会書を用いた方法が前提であるため、安易に国民のプライバシーにアクセスすることは出来ません。
ならば、どのようにして受験生(身辺)の経済的な情報を調べるのでしょうか。
例えば、家庭の収入が低い(家族の職業等は試験の際に関連書類を提出します)にも関わらず高級なタワーマンションに住んでいる、又は、両親が失業中である等から「借金があるのではないか?」と予想できます。
他にも、家族が経営者や実業家等であれば公的に公表されている情報もあるはずです。
このような、一般的に調査可能な情報を集めて総合的に考察した内容から「身辺」の「経済的な状態」を把握しているのだと予想されます。

② 社会的な反響が大きいと予想される

社会的な反響が大きいと予想される場合とは、例えば有名人の子供や政治家の子供などが警察官の採用試験を受けるケースです。
もしも、社会的に影響力がある人物を採用してしまい、その後「警察はクソだから辞めた」などと発言したのであれば、警察に避難が殺到してしまいます。
常識的に考えて「扱いが難しい」人物は採用したくはないでしょう。
有名人の子供は絶対に警察官にはなれないのか?
それは、限度によると思います。
実際に有名なスポーツ選手の子供が警察官として働いています。他にも、本人がドラマ出演の経歴があるなど全く採用されないわけではありません。ですから、「限度」であるとしか言えません。

警察情報は部外に流出してはいけません。何故なら、犯罪に悪用される可能性があるからです。反対に、警察を嫌う勢力は警察情報を狙っています。そのような勢力を寄せ付けないためには、まず「警察組織内」を「クリーン」にする必要があります。警察組織内に情報を漏らす「スパイ」がいたのでは健全な警察活動はできません。
そのため、採用において重要視されるのは「身内」に「警察」の「敵」となる「勢力」が紛れ込んでいないかの調査となります。
まずは、具体的な事例を挙げます。
親族に外国人がいる場合、具体的な国名は列挙しませんが日本と敵対する可能性が高い国家の親族がいる場合は、その血縁関係の距離にもよりますが採用が消極的になります。さらに、警察は純日本人の採用に積極的であり、その証拠にハーフの警察官を私は見たことがありません。もちろん、絶対に合格しないと断言できるものではありません。私の同期には祖母が外国人(国籍は日本)の警察官もいました。ですから、一概に「なれない」とは言えないのです。
警察が身辺調査で最も重要視する箇所は「身辺」に「共産党」の関係者がいるかどうかだと考えられます。
警察と共産党の関係やその思想は「Google先生」に聞いてください。
共産党は、接近引き寄せ活動と呼ばれる獲得活動(警察に対するスパイ活動)を行なっているため、警察が最も警戒している団体であります。
そのため、採用における共産党関係者に対するフィルタリングは厳重だと言えるのです。

著者
著者

警察は左系には厳しいのです。

自分の両親が共産党の関係者や支持者であるのならば採用される可能性は極めて低くなると予想されます。
加えて、その親族自体が共産党関係者であるとの自覚なしに共産党のカバー団体又はそれに準ずる会社や企業に属している場合があるのです。
具体的な企業名や会社名は地方公務員法違反に抵触する可能性があるため私の口からは言えませんが、身近な「お店」や「サービス」に共産党は浸透しています。
気になる方は「企業や団体の名前 共産党 関連」で「Google先生」に聞いてみて下さい。「Google先生」に聞いた結果として、親族が共産党が関連している企業や会社に勤めている場合に、採用されることは難しいでしょう。

読者
読者

親族に前科がある者や服役者がいたら警察官にはなれないの?

巷では「三親等内に犯罪歴のある者がいる場合は警察官になれない」と言われています。
真相はどうなのでしょうか?
その答えですが「分かりません」。
「火の無い所に煙は立たぬ」とも言うので全くの「でたらめ」であるとも言えないのが現状です。
「三親等内の親族の内に犯罪歴がある受験生が多く落ちた?」から等の曖昧の情報からこのような仮説が立てられたのかと思います。
ちなみに、著者の知り合いは、軽犯罪歴がある三親等内の親戚を持つ同期が合格していました。
しかし、新聞やニュースに載るような事件を起こした親族が身近に存在している環境であるのであれば採用試験に合格することは難しいと思います。
結論「親族の前科が軽犯罪であれば採用の可能性はあるかも」
少しでも「あなた」の「身辺」に不安がある方は「リスクヘッジ」として他の進路を模索することを勧めます。

学生
学生

受験者本人の犯罪歴については?

著者の経験から解説します。
あくまで、推論ですので信憑性は保障できません。
過去に、懲役刑、禁固刑、罰金、これらの処罰類型問わず刑事罰を科された人物が警察官として勤務している事例を見たことがありません。
しかし、著者が警察官として勤めている際に「あいつ前科あるんだぜ」と噂で聞いたことはあります。もちろん、その前科の内容は軽微なものでしたが。
どちらにせよ、その本人からすればデリケートな過去であるため詳しく聞くことはできず、信憑性は定かではありません。

読者
読者

補導や職務質問、交通違反は?

まず、交通違反による取り締まり(反則行為に限る)は行政罰ですので、刑事罰とは異なります。
基本的に軽微な違反程度であれば採用試験に大きな影響は無いでしょう。
過去に採用試験を目前にしてガードレールに自動車を衝突させた学生がいましたが警視庁に採用されていました。
交通違反は軽微なもの且つ複数回の取り締まりが無ければ問題はありません。
しかし、違反の回数や重大な事故による行政罰又は非反則行為による取締歴(俗にいう赤切符)は警察官の適性を欠く人物であると評価されかねません。
ですから、無事故無違反を心掛けましょう。
交通事故でも刑事罰の適用はあるので注意が必要です。その場合には前科歴が付きます。非反則行為(赤切)も致命的です。

刑事罰 裁判所が被告人の量刑を定めます。裁判所に出頭しなければなりません。

行政罰 定められたペナルティを法執行機関が科します。裁判所に出頭しません。

補導や職務質問では警察官に身分証を提示することがあります。
そうすると、警察官はその情報を照会するので記録がデータベースに残ります。
警察官採用試験では受験者の個人情報をデータベースで照合しますから、もしかしたら選考に考慮されているかもしれません。
しかし、警察官を目指す人物は「元気なやんちゃな子」が多いのですから、特に問題はないでしょう。
※補導にも種類があるのですが、ゲームセンターでの単独補導と犯罪集団等に属していることを端緒とした補導とでは全く意味が異なります。組織的又はグループ的な活動に関連した子供の補導は将来の犯罪を抑止するために行われます。そのため、補導された人物が採用試験において危険視される可能性は十分にあります。

コメント

  1. かずと より:

    点数って関係ないですか?
    私は19点なんですが落ちました。
    20点以上がボーダーとかありますかね。

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