
要望があったので記事にしました。
この記事は警察官採用試験の二次試験を解説した内容です。
警視庁の警察官採用「二次試験」では、面接、身体検査、適性検査、体力検査、等の項目が実施されます。 ですが、皆さまが知りたい情報とは、事細かなスケジュールだと思います。 そこで、試験開始から試験終了までの日程を、事細かに解説します。
①会場に到着
二次試験の会場は警察学校です。(関連)持ち物について
受付時間の一時間前から受験生が列を成して並び始めます。
会場に入る時間は遅刻しなければ何時でも問題はないです。
さて、警察学校の正門まで来ました。
ここで「確認!」必ず携帯電話の電源を切って鞄にしまいましょう。敷地内(図の「正門」の位置から)では携帯電話の使用が禁じられています。
まず、試験会場に到着したら案内に従い講堂に移動して受付をします。
その後、列を成して待機することになります。椅子はありません。

受験者の列は主に中庭の渡り廊下(図の「並ぶ」の位置)で整理されます。
時間になると、順次、試験会場への案内が始まります。廊下や校舎入口に掲示されている用紙に受験生が向かう教室の説明があるので確認しましょう。警察学校に早く到着した受験生から試験会場である校舎(図の「試験会場」の位置)に入ることができます。
試験会場である校舎に入ってからは、試験教室への移動は個人で行います。受験番号ごとに各教室に向かいましょう。

②試験教室に到着
試験教室に到着すると、座席に案内されます。自分の試験番号が貼り付けられた座席に座りましょう。
一つの教室には三十名から四十名の受験生がいます。同じ教室の受験者が同じ日課で試験を受験することになります。
教室は主に一人の試験官が担当します。雰囲気は学校の先生と生徒のような感じです。

圧迫された環境ではないので安心しましょう。また、試験や日程について不明な点があれば空き時間に質問できます。
座席に着くと、書類が用意されています。
書類とは、調査票と面接カード(履歴書やエントリーシートみたいな書類)です。
説明がありますから、その通りにしましょう。
記入する書類は大きく分けて二つ。
試験開始前に回収される書類(面接カード)
試験終了までに提出する書類(調査票)
面接カードとは、履歴書やエントリーシートみたいなものです。
普通の知力が備わっている人間ならば書けるはずです。
調査票とは、自身の学歴や職歴に加えて、親族の住所、連絡先、勤務地、仕事、仕事の役職、親族との関係、親族の生年月日、さらには、自身の学校の住所や連絡先、バイトの内容、バイト先の情報、資格記入であれば取得年月日に交付期間情報、スポーツ経験があるのであれば所属団体名とその関連情報、このように、とにかく記入する内容がいっぱいある書類です。
試験時間を除いては、メモ帳を見ても構いません。
ですから、親族の情報やあなたの個人情報を予めメモ帳に記入して持参しましょう。親族に関する情報は4親等内の親戚まで調べておけば一先ず安心だと言えます。
前述しましたが、携帯電話は使用できません。必ず「紙媒体」にしてください。
各教室に集合してから試験開始までは三十分程度の時間あります。受付時間ぎりぎりに到着した受験生も同様です。受付時間終了から試験開始までの間に時間が設けられていますので、時間ぎりぎりに到着したからといって書類記入の時間がなくなることはありません。
しかし、余裕を持ち不備なく書類を記入することも重要ですので出来る限り早めに会場に入りましょう。
試験開始まではトイレや水分補給ができます。
「ここで注意!」尿検査があるのでトイレは控えましょう。また、水分補給について、警察学校の敷地内では一切、飲料水の購入(自販機含む)ができません。必ず持参しましょう。さらに、試験終了まで外出できません。水分を忘れたら1日中、飲めません。トイレの水なら飲めますが。いやですよね。絶対に水分だけは忘れないようにしましょう。
③試験開始
試験は教室で実施するものと移動して実施するものに分かれます。
それぞれの教室によってスケジュールが異なりますので、順不同に説明します。
教室で実施する試験は適性検査です。
内容は「クレペリン検査」「短文試験」です。
それぞれの説明は以下のリンクを参照してください。
移動して実施する試験とは「面接」「身体検査」「体力検査」を指します。
面接はスーツで行いますが、身体検査と体力検査は持参した運動着に着替えます。更衣室はありません。教室で着替えましょう。
移動を伴う試験では、試験室まで集団で行動します。教室の外(廊下)で、試験官の指示に従い整列して移動します。一人でも遅れると受験者全員が待ち惚けをくらいます。自分が属する教室のスケジュール進行状況を随時確認して行動してください。
体力検査や身体検査については、以下のリンクから参照してください。
面接では、ほとんどの教室(グループ)が柔剣道場で実施します。教室から集団で移動すると、柔剣道場の入り口で待機させられます。待ち時間は人それぞれです。パイプ椅子がありますので、座りながら気持ちを落ち着かせましょう。
しばらくすると、試験官から呼ばれます。そして、面接を実施するブース(仕切り)の番号を伝えられます。
靴を脱ぎスリッパに履き替えたら、柔剣道場に入室です。面接官が待機しているブース(仕切り)に向かいましょう。
面接が終了したら、各教室まで個人で移動します。
ちなみに、面接は「圧迫面接」ではありません。ご安心を。
それぞれの試験との間には休憩時間があります。お手洗い、書類記入、着替え、これらの時間に当てましょう。
食事については、休憩時間の他に別途用意されています。また、食事は飲食時間のみで行います。加えて、ゴミは捨てられません。持ち帰りましょう。
書類記入について、どうして分からない箇所は、例外的に携帯電話を使用して家族等に連絡を取ることが可能です。各教室の担当試験官に承諾を貰い、携帯電話の使用が認められている場所まで移動しましょう。その際に、メモ用紙を渡されます。与えられたメモ用紙に記入してください。
連絡が繋がらない又は親族に尋ねたが記入事項である情報が不明瞭である、これらの事態に陥った場合には、後日の提出が認められます。一人で悩まずに、担当試験官に相談してください。
④試験終了
全ての試験が終了したら帰宅できます。
終了時刻は各教室(グループ)によって異なります。荷物をまとめて、教室の外に整列してから集団で警察学校の正門まで移動します。
人数を数えて問題がなかったら解散です。

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