[警察官採用試験]体力検査の種目と対策-合格に必要な基準や点数とは⁉︎運動に自信がなくとも問題がない理由を解説します。

警察関係
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本記事では警察官採用試験における体力試験に関する内容を発信します。体力試験で実施される種目や合格するために必要な点数、その練習方法を解説。さらに、怪我をしている場合や体力に自信がない受験生が試験時や試験前にするべきことも説明します。

警察官の採用試験で実施される体力試験の種目は各都道府県により異なります
まずは、受験する都道府県警察の公式サイトから採用に関する情報を調べましょう。
本記事では主に警視庁二次試験で実施される体力検査に焦点を当てて解説をします。
そのため、本記事で解説する体力検査に合格するための基準やその対策方法については、他の道府県警察で実施される体力検査とは異なる可能性があります。

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どの道府県警察の体力検査でも合格に必要な基準に大きな違いはありません。しかし、採用を担当する各都道府県警察の方針には若干の違いがあるため、本記事の内容が必ずしも全ての都道府県警察で実施される体力検査の対策を網羅しているものではないことをご理解下さい。

腕立て伏せ  上限30回 
バーピー制限時間以内の回数を競う
上体起こし制限時間以内の回数を競う
反復横跳び制限時間以内の回数を競う
シャトルラン警視庁は実施せず

腕立て伏せの実施時間は60秒です。
その間に試験官の号令に合わせて腕立て伏せを行います。
そのため、60秒間の時間で受験者が自由なペースで腕立て伏せを行えるわけではありません。
試験官は60秒の時間内に受験者が30回腕立て伏せを実施できるようにカウントをします。
つまり、2秒間で一回腕立て伏せをするペースで30回実施するのです。
試験官の号令が腕立て伏せのペースとなりますので、その号令に遅れた時点で終了(その時点の回数が得点となる)です。さらに、重心を下げることが出来ないなど、正しい姿勢で腕立て伏せの実施が困難だと判断された場合には、その段階で終了となります。
最後まで試験官の号令(ペース)に遅れることなく腕立て伏せを実施した場合には30回が腕立て伏せの最高得点になります。

合格に必要な最低回数 約20回
合格に必要な安全圏内の回数約25回
ここまで練習すれば充分でしょ30回
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合格に必要な回数は男性と女性、大卒と高卒、それぞれ受験する区分により異なります。本記事の情報は男性大卒区分の基準です。高卒区分での受験は本記事紹介の基準よりも3回から5回程度余裕を持ち練習(難易度が高い)することを勧めます。

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腕立て伏せが苦手な人はできるようになるまでに時間が掛かります。
そのため、二次試験の間近から練習を始めるのではなく、少なくとも一次試験の合否が判明した段階から練習することを勧めます。

バーピーの実施時間は30秒です。その時間で何回実施できるのかをカウントされます。
また、号令などはなく30秒の時間内で受験者は自分のペースで挑戦することができます。
ここで注意事項です。本来のバービーは跳躍する動作がありますが、警察官採用試験におけるバービーには跳躍はありません。膝を曲げて両手を地面につく動作から膝を伸ばして腕立て伏せの姿勢になり、次の動作で直立姿勢に戻ります。この直立姿勢に戻る段階に跳躍動作がないのです。
バービーも腕立て伏せと同じく正しい動作で実施されない場合には回数がカウントされません。

合格に必要な最低回数 約10回
合格に必要な安全圏内の回数約13回
ここまで練習すれば充分でしょ約15回

バービーの対策

上体起こしの実施時間は30秒です。その時間で何回実施できるのかをカウントされます。
また、号令などはなく30秒の時間内で受験者は自分のペースで挑戦することができます。
ここで注意事項です。警察官採用試験における上体起こしには補助具や補助者の同伴がありません。つまり、足を押さえてくれる存在がない状態で上体起こしを実施します。
上体起こしも、正しい動作で実施されない場合には回数がカウントされません。

合格に必要な最低回数 約10回
合格に必要な安全圏内の回数約15回
ここまで練習すれば充分でしょ約20回以上

上体起こしの対策 

反復横跳びの実施時間は20秒です。その時間で何回実施できるのかをカウントされます。
号令等はなく自分のペースで実施することができます。
反復横跳びは地面にある線(ライン)を足で触れることが出来なければ回数がカウントされないので注意しましょう。

合格に必要な最低回数 約40回
合格に必要な安全圏内の回数約55回
ここまで練習すれば充分でしょ約60回以上

反復横跳びの練習

警察官の採用試験で実施されるシャトルランは学校等で一般的に行われるシャトルランと同じものです。
シャトルランに関しては、体力検査の種目に含まれるかどうか、各都道府県警察の採用ページを確認しましょう。

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ちなみに、警視庁ではシャトルランはありません。

合格に必要な最低回数 約45回
合格に必要な安全圏内の回数約75回
ここまで練習すれば充分でしょ約90回以上

シャトルランの対策

採用試験に挑戦した受験生約二百人から聞き取り調査を行い導き出した回数です。
この回数はネットアンケートの回答を含むデータですので信憑性を補償する内容ではありません。あくまで試験対策の参考にするまでに留めてください。
また、これら種目の最低回数を下回ったことを理由に必ずしも不合格になるわけではありません。受験する年度の倍率や、受験者の他の試験成績とも吟味されて最終的な合否は総合的に決まります。
本記事は、これらの回数を下回らないように体力鍛錬を行うことを推奨する内容です。

警視庁では、体力検査を行う場所は体育館又は道場です。体育館と道場は術科棟と呼ばれる五階建の建物内にあります。術科棟は体育館や道場等の体を動かせる施設がそれぞれの階層に設けられています。
待機室である教室(教場)から体育館までは、班別に移動します。
班によっては身体検査の後に体力検査を実施する場合もあります。
体育館若しくは道場に到着したら、飲料とタオルを体育館又は道場の端に置くように指示されますので従いましょう。
次の指示として体育館又は道場で整列させられます。そこで、受験者同士の間隔を開けて準備体操をします。
準備体操が終わると体力試験が実施されます。受験者同士が交互に間隔を開けてその間に試験官が一人一人配置され、体力検査の種目の回数をカウントします。体力検査の種目は交互に実施します。
休憩する時間は少なく疲労するでしょう。
体力検査を実施する前に試験官の指示で、怪我をしている人物身体の構造(筋肉質だから腹筋ができない等)から種目の回数が極端に少なくなることが予想される受験者はその旨を試験官に伝えるように言われます。そこでは、必ず自分の近くの試験官にその旨を伝えましょう。その場合には種目の回数が極端に少なくとも考慮される可能性があります。

本記事では体力検査に関する情報を解説しました。
よく受験者から質問されることは「警察官採用試験における体力検査はどれくらい重要ですか?」との内容です。
正直なところ合格する基準は極めて低いです。
そのため、運動が苦手な受験者は体力検査の存在に辟易する必要はありません。
警視庁だけではなく警察組織全体として採用試験における体力検査の得点(ウェイト)は年々下がっています。その理由には受験者の減少や様々な人材を採用したい多様性の傾向にあるでしょう。
著者は過去に警視庁と某県警を受験しました。某県警ではシャトルランの回数が51回。受験者の中で記録が最下位でしたが結果は合格です。
警視庁でも、各種目の成績(回数)は他の受験生と比較しても最悪のものでした。しかし、合格していました。つまり、現在は体力検査よりも他の試験項目が採用試験において重要であると採用側は判断しているのです。

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