警察官採用試験では「資格加点」があります。
資格加点とは、受験者本人が保有している資格を試験の評定に加算する制度です。
そのため、教養試験やSPI試験が苦手な受験者も対象の資格を持っていることで、苦手分野の差を埋めることが可能です。
本記事では、警察官の採用試験で有利となる資格と取得が容易な資格をお伝えします。
評定に加算される資格
警察官の採用試験では、各都道府県ごとに資格や経歴等の加算が可能な内容が異なります。
本記事では、警視庁の採用試験を基準として解説します。
他道府県警察の採用試験を受験する方は各公式採用ホームページを参照してください。

まずは加点対象の資格を紹介します。警視庁では資格以外にも経歴等も評価の対象です。(※以下は警視庁のホームページから引用)
| 柔道又は剣道、その他の武道 | 初段以上 |
| スポーツ歴 | 全国規模で行われる大会で、全日本選手権、国民体育大会、大学選手権、全国高校総合体育大会又はこれらに準じる大会の出場経験又はこれに類するもの |
| 情報処理 | ITパスポート、基本情報技術者、応用情報技術者等、経済産業省管轄の国家資格又はこれに類するもの |
| 英語 | ○実用英語技能検定(英検):2級以上 ○TOEIC:470点以上 ○TOEFL <iBT> 48点以上 ○国際連合公用語英語検定(国連英検):C級以上 又はこれらに類するもの |
| 中国語 | ○中国語検定:3級以上 ○漢語水平考試:4級以上 ○中国語コミュニケーション能力検定(TECC):400点以上 又はこれらに類するもの |
| 韓国語 | ○ハングル能力検定:準2級以上 ○韓国語能力試験:4級以上 又はこれらに類するもの |
| その他 | 「体力」「情報処理」「語学」に類する資格経歴等 その他警察官の職務執行に有用な資格経歴等 |
警視庁では上記記載の資格と経歴が試験加点の対象となります。
特に「武道系の資格」と「語学系の資格」は大きな加点に繋がります。
その理由は警察業務に直結するためです。
それでは、各資格や経歴は「どのくらい」試験で加点されるのでしょうか。

結論として、筆者には警視庁での採用や人事の経験がないことから正確には分かりません。
しかし、過去の試験で合格した人物の特徴を整理すると「語学系の資格」と「武道系の資格」を有している受験生の大多数が採用されています。
もちろん、各資格を一律に序列付けすることはできず、情報処理で最難関資格を保有している場合には、例えば柔道初段の受験生と比べて「試験の評定が高くなる」なんてこともあるかもしれません。

「資格の加点」は試験でアドバンテージになるの?
資格や経歴は試験時に大きな加算になります。
筆者の経験を踏まえて、教養試験の点数が低い場合でも、私は「柔道」と「ITパスポート」の資格を保有していたことで実際に採用されました(もちろん、資格加点だけが合格の要因ではない)。
これは、筆者以外でも「勉強が苦手」で「スポーツ」の資格や経歴等の実績が優れている人物は学力試験の多寡に関わらず採用される傾向は高いです。

資格はあったほうがいいの?
警察官の採用試験を受験するのであれば「資格」はあったほうがいいと思います。
上記でもお伝えした通り「試験で大きなアドバンテージ」になるからです。
特に教養試験やSPI試験に苦手意識がある人物は試験前までに資格を取得することを勧めます。
しかし、採用試験の直前で資格取得のために時間と労力を費やす行為は本末転倒ですから、資格を取るのであれば期日に余裕を持ち勉強や練習に取り組みましょう。

資格や経歴の評価はどのタイミングでされるの?
恐らくですが、一次試験の結果に反映される仕組みです。その後、最終選考でも資格や経歴等から結果を吟味されます。
警察官として採用されるためには、一次選考を突破することが必須です。
そのため、一次選考を通過する確率を高めるためにも「資格」は充実させておきましょう。

お勧めの資格とその他の資格経歴等とは
警視庁の公式ホームページでは「資格経歴等の評定」に「その他」が設けられています。
| その他 | 「体力」「情報処理」「語学」に類する資格経歴等 その他警察官の職務執行に有用な資格経歴等 |
「その他」の資格とは何を指すのでしょうか。

大型二輪(バイク)の免許は資格加算に申請していいの?
問題ありません。
「その他」の資格は「なんでもいい」のです。
試験の評定に加算されるかどうか不透明ではありますが、二輪の免許などは多くの受験者が申請しています。
もしも、加算がないとしても、二次試験の面接で話題につなげること(例えば白バイに乗りたいから大型二輪の免許を取った等)が可能です。
また、語学に関連する「その他」の資格は英語、中国語、韓国語以外の言語でも、全般的に評価の対象です。
特にベトナム語などは警察業務に大きな需要があることから「資格経歴等の評定」に項目がなくても評定の加算に反映されると言えます。
しかし、警察業務との関連性が低い資格、例えば「フードコーディネーター検定」「アロマテラピー検定」「世界遺産検定」等の申請は控えたほうがいいでしょう。

お勧めの資格は何ですか?
筆者がお勧めする資格は「柔道」や「剣道」の有段者認定を受けることです。
警察官の採用試験では武道の有段者は重宝されます。

「楽に」「短期間」で取れる資格が知りたいです。
武道や語学の資格は取得までに多大な時間と労力を費やします。
そのため、簡単に資格が取得できて、かつ、警察官の採用試験で評価が期待できるおススメの資格をお伝えします。
あくまで、筆者の独断と偏見で紹介しますのでご了承ください。
| (名称) | (実施機関) | (概要) |
| ITパスポート試験 | 情報処理推進機構(経済産業省) | CBT方式により、年間を通じて随時実施。情報処理技術者試験の一試験区分であり、「情報処理の促進に関する法律」に基づく国家試験。 |
| 応急手当普及員 | 公益財団法人東京防災救急協会 | 講習受講(8時間×3日)。総務省消防庁が定める要綱に基づき、消防本部の消防長により行なわれることから、資格としての位置付けは公的資格である。 |
まず、警視庁の公式ホームページでも「資格経歴等の評定」に記載がある「ITパスポート」は難易度が低く、取得が容易です。また、試験の開催も通年を通して実施されていることからタイミングを気にすることなく受験が可能です。
次に「応急手当普及員」は「その他」の資格として挙げられますが、警察の業務に関連する資格であるため取得を勧めます。また、難易度も非常に低く講習の受講を条件に認定を受けることができます。


各試験の詳細と受験案内は以下公式ホームページからアクセスできます。

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